今週末、ハモンドオルガンのライブに行くので予習してみた

今週末ハモンドオルガンのライブに行くので予習してみた。

 


ハモンドオルガンは1934年(僕の両親が生まれた年だ)にローレンスハモンドによって発明された。発明当時は貧しい黒人協会にパイプオルガンの代用品として使われ、ゴスペル音楽とともに発展してゆき、その後ジャズやロックで使用されることになる。しかし、トーンホイールという独自の発音システムは構造が複雑で楽器も大きく、当時の、鍵盤楽器の軽量小型化(シンセサイザーなど)の流れに取り残され、1974年には製造が終わり、その音色は電子回路による発振に置き換えられてゆく。そして現在は日本の鈴木楽器が商標権を持っている。

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トーンホイールの構造上、正確な平均律の音程は作れないため、微妙なコーラス効果が生まれ、独特な音色のハモンドサウンドが出来上がった。(ホンキートンクピアノのように微妙に調子が狂ってるんですね、全体としては調和してるけど細部はちょっと合っていないのが魅力の根源て、ヒトにも言えるような気がして面白い)

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ジミー スミスら、数多くのジャズミュージシャンにも取り上げられた楽器だが、僕にとってこの楽器は、はなんといってもロックのミュージシャンたちの印象が強い。DEEP PERPLEのジョン ロード、ELPのキース エマーソン、YESのリック ウエイクマンらが思い出深い。Highway Star やSmoke On The Waterのバックで流れるジョンのハモンドはとりわけ強烈だった。また、かつての人気深夜番組11pm(ちょっとエッチな番組だった)の藤本義一氏の司会の日に、番組のエンディングでハモンドオルガンのソロを弾いていた寒川敏彦氏の演奏もカッコ良かった。