今週末、ハモンドオルガンのライブに行くので予習してみた

今週末ハモンドオルガンのライブに行くので予習してみた。

 


ハモンドオルガンは1934年(僕の両親が生まれた年だ)にローレンスハモンドによって発明された。発明当時は貧しい黒人協会にパイプオルガンの代用品として使われ、ゴスペル音楽とともに発展してゆき、その後ジャズやロックで使用されることになる。しかし、トーンホイールという独自の発音システムは構造が複雑で楽器も大きく、当時の、鍵盤楽器の軽量小型化(シンセサイザーなど)の流れに取り残され、1974年には製造が終わり、その音色は電子回路による発振に置き換えられてゆく。そして現在は日本の鈴木楽器が商標権を持っている。

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トーンホイールの構造上、正確な平均律の音程は作れないため、微妙なコーラス効果が生まれ、独特な音色のハモンドサウンドが出来上がった。(ホンキートンクピアノのように微妙に調子が狂ってるんですね、全体としては調和してるけど細部はちょっと合っていないのが魅力の根源て、ヒトにも言えるような気がして面白い)

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ジミー スミスら、数多くのジャズミュージシャンにも取り上げられた楽器だが、僕にとってこの楽器は、はなんといってもロックのミュージシャンたちの印象が強い。DEEP PERPLEのジョン ロード、ELPのキース エマーソン、YESのリック ウエイクマンらが思い出深い。Highway Star やSmoke On The Waterのバックで流れるジョンのハモンドはとりわけ強烈だった。また、かつての人気深夜番組11pm(ちょっとエッチな番組だった)の藤本義一氏の司会の日に、番組のエンディングでハモンドオルガンのソロを弾いていた寒川敏彦氏の演奏もカッコ良かった。

飯野健広ギターコンサート イン アルゴグラフィックス北見

 

2月17日夜はクラシックギターのコンサートを見てきた。アルゴグラフィックスという3ヶ月前にオープンしたカーリング場が会場だった。奏者は飯野健広氏。北見工業大学四年生(来月卒業)学生ギターコンクール大学生の部一位のほか幾多の受賞歴を誇る新鋭だ。

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プログラムは「いわゆるクラシックはあまりやらない」という本人の言葉通り、ブローウェルなどの現代曲がメイン。『魔笛の主題による変奏曲」が唯一の古典だった。

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ブローウェルの「舞踏と礼賛」から始まった演奏は、さすが3歳から始めた人らしく、音楽的にも技術的にも破綻のない安定した演奏だった。22歳と言う若さも手伝ってか早めのテンポ、広いダイナミックレンジ、大胆な音色の変化。まるで峠を攻めるクルマに乗っているような心地よいドライブ感が魅力の演奏だった。

古典の「魔笛〜」はキチンと序奏付きで演奏されたが、5つある変奏部のリピートはすべて省略されていた。やはりあまり興味のない分野なのかも知れない。

全体を通してひとつ気になったのは低音の弱さ。親指は、ほぼすべてアルアイレ奏法で弾いてるように見えた。そして音色から想像するに、親指の爪は使わないで弾いているのではないかと思った。柔らかい音色が好みなのだろうか。

低音があまり聞こえないので和音の進行がその土台を失い、まるで宙をさまようように聴こえた。そう言う効果を狙っての事なのだろうか。

飯野氏は春には某大学院に進みテクノロジーを利用したギター習得のメソッドを構築する研究をするとのこと。才能ある若者の将来が楽しみである。

爽快!厚さ40cmの海氷の上をソリで走る❗️

 

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移住してから3回目の野付半島。過去2回は春と夏、冬は初めてです。
 

今回はガイドさん付きでスノーモビルに牽引されたソリでまわる「氷平線そりツアー」を体験してきました。海の上をソリで疾走するのは快感だった。もし氷が割れたらと思うとすこし不安だったけど、厚さは40㎝と聞いて納得。

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 海面が凍っていない時期は行くことのできないオジロワシの営巣場所や、木道とは反対側(つまり海上)から見るトドワラが絶景でした。360度、ぐるりと見回してもすべて海氷。イヌイットになった気がしました。大昔に読んだ「カナダエスキモーの旅 本田勝一著」を彷彿しました。遠くには知床連山、北方領土国後島を見渡せます(国後島までは直線距離で16キロ)

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 鹿の群れ、キタキツネ、オジロワシ、数種類のカモなど見ることができて、ちょっと異次元体験でした。

ツアーを終え、ネイチャーセンターのレストランで地元のホタテとチーズを使った「ホタテバーガー」をいただき帰路につきました。

冬の野付半島、思っていた以上に素晴らしかった!

ちなみにガイドの方は夏の間「別海町ふれあいキャンプ場」の管理人さんをされている「ベロ牛山」さん。気さくで親切な方です。夏になったらキャンプしに行って見ようと思います。

僕のヘッドフォンたち(どこでも書斎の快適さ)

SONY vs Apple

僕が使っている2つのヘッドフォンはSONYのWH1000MX3とAppleair pods pro だ。外出の際はどちらか、または両方をカバンに忍ばせる。

どちらも高品質のノイズキャンセリング機能が売りだ。上の写真はSONY、下がApple

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 ノイズキャンセリングとはその名のとおり周囲の音を消し去る機能である。耳栓のように単に遮音するだけではなく、本体に内蔵されたマイクが拾った騒音と逆位相の音を発生することで邪魔な音を打ち消すのだ。この効果は絶大で、スイッチを入れたとたんにスーっと回りの騒音が消え、大げさにいえば無音の世界が現れる。

 人混みの中でもまるで自分の書斎にいるような ⦅書斎もってないけど(笑)⦆ 環境を作り出すことができる。電車や飛行機の中でも、騒音をかなり小さくできるので、ボリュームを上げずに音楽を聴けて、耳の保護にもなる。 また、レジで店員さんと話す時とか、道路を歩いている時など、外の音が聞こえないと都合の悪い場合のために、外音取り込みモード機能が両者に付いている。

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 SONYは耳全体を覆うオーバーイヤータイプ。Apple は耳穴の中に入れるカナル型と言われるタイプだ。両者ともBluetooth 接続なのでワイヤレス。コードに煩わされないで非常に快適なつけ心地だ。僕はタイプの違うこの2台を場面に応じて使い分けている。

 

オーバーイヤータイプのSONYは耳全体を覆うのでノイズキャンセルの効果がかなり高い。カフェなどでとなりで話している会話が聞こえなくなるほどだ。ドライバー(スピーカー)も大きいので音質も良く音楽の細部までしっかり再現してくれる。音楽を「鑑賞する時」にはこれ一択だ。欠点は、耳全体を覆うので夏は暑いし、長時間つけていると圧迫感も感じる。なお、Sonyの外音取り込みモードは、本体のスイッチで起動させるほか、右手をヘッドフォンに当てれば瞬時に起動するので咄嗟の時には便利である。

ちなみにフル充電で24時間使える。

 

Apple の方はその小ささゆえ、装着している時の開放感が魅力で、長時間つけていても苦にならない。iPhoneApple watchとの連携もシームレスで超快適な使用感を味わえる。反面、耳穴に押し込んでいるだけなのでSONYに比べるとノイズキャンセルの能力は弱めだ。さらに(その小ささゆえ)音質もそれほど良くはないので音楽を、BGMとして聴く分には良いが、じっくり鑑賞するには向いていない。こちらの外音取り込みモードは、左右どちらかの本体の耳から出ている部分を2秒ほど指でつまめば起動する。Appleの外音取り込みモードはかなり優秀で、まるで何もつけていないような自然の音である。これはSONYに圧勝していると思う。こちらは一回の充電で4.5時間つかえる。ケースに入れると充電されるので、こちらを使いながらだと24時間の使用が可能。

 

どちらとも通話機能があるので、電話する際スマホをポケットなどに入れたまま相手と会話することができる。これは長話のときに便利。ただし、道を歩きながらこれをやると他の人からはまるで独り言をつぶやきながら歩いているように見えて、不審者のように思われるので注意。

 

両者の特徴を場面に応じて使い分ければ、どこにいても騒音フリーで快適な時間を過ごせる。旅行中の鉄道や飛行機の中で、翻訳(勉強中)の作業をするとき、カフェで読書する時、じっくり音楽を聴いたり映画を見る時など、僕の生活にとってはなくてはならないものだ。もし、騒音に悩んでいたり、より集中したいと思ったら、ぜひ試してみることを勧める。

絶景❗️ブロンプトンで流氷サイクリング(嘘)

 接岸した流氷見物に網走のとなり、知床半島の付け根、斜里町まで行ってきました。

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が、しかしオホーツク海側も護岸が進んで、波打ち際まで出られる場所がなかなかありません。それで網走の道の駅で情報を集め(とても親切で的確な情報をくれる美女スタッフがいました。うっかりお茶に誘おうと思いましたが、すんでのところで自分の歳を思い出し断念しました)それをもとに、斜里町の以久科(いくしな)原生花園近くの海岸を目指しました。そこで撮った写真がこれです。チャリは単なるネタです。サイクリングはしてません(笑)

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立っている場所が、普段なら波打ち際です。

水平線の近くまで氷に覆われた海面には北の海の厳しさを感じました。しかし実は千島海流、または親潮と呼ばれる海流が流れるこの海域は、プランクトンなどの栄養に富んだ豊かな海らしいです。そしてこの氷はロシアのアムール川の水が凍り、北海道まで流れてくるのだと聞いたことがあります。

 生前、母がぜひ見たいと言っていた景色でもあります。代わりに見てあげました。いつか向こうに行ったらみやげ話にするつもりです(笑)f:id:inkyo-ojisan2:20210210095528j:image

踏み台とアップルウオッチとメトロノームで1ヶ月3キロ減量!そして筋トレ。

見た目が良くなり、冷え性が改善し、自己治癒力も向上し、精神の健康も維持改善できる筋トレ&ダイエットに関する情報です。

長文ですが是非参考にしてください。

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 1月10日に踏み台昇降機を購入して1ヶ月たった2月10日、ちょうど3キロ減量できました。過去には1ヶ月で8キロ減量したこともありましたが61歳のいま、それほど過激なことは控えています。

10ヶ月間続けている筋トレの効果と合わせて報告したいと思います。ダイエットに関しては単に体重を減らしただけではありません。朝晩プロテインを飲み、ほぼ毎日肉や魚を食べ、筋肉を増やしながらの達成なのでわりと健康的な減量だったと思います。

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なお、筋トレは道具を使わないで自らの体重を利用する「自重トレ」です。NHK出版の『筋肉体操」を参考にしました。正直、道具を使わないでここまで効果のある筋トレができるんだ!とビックリです。腕は太くなり、大胸筋と背筋は盛り上がり、太ももやお尻は高校生だった頃のように逞しくなしました。趣味のサイクリングで坂道を漕いでもスイスイ、疲れなくなりました。

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踏み台昇降とはその名の通り、踏み台を登り下りするだけなのですが、心拍数をあげすぎると脂肪燃焼を促進する有酸素運動ではなく糖分をエネルギー源とする無酸素運動になってしまうので、心拍数の把握と登り降りのペース管理が重要になります。

そこでアップルウオッチで心拍数をモニターしながらメトロノームiPhoneの無料アプリ)で最適なテンポを探り、維持するのです。この値は220-年齢×60〜70%で割り出すことができます。僕の場合は心拍数95〜110くらいが脂肪燃焼に最も効率的だと言うことになります。何日かかけて踏み台の高さが25センチ、メトロノームは90でその値を維持できることを割り出しました。あとは毎日25分間ひたすら踏み台昇降。と言ってもYoutubeの動画を見ながらだったので楽勝でした。

25分の根拠は、運動が終わった後も脂肪を優先的に燃焼させ続ける体内の仕組みを起動するのに必要な運動時間が20分と言われていて、それに独断で5分付け足した値です。これにより1ヶ月で3キロの減量に成功しました。

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そのほか減量のためにやったことと言えば、朝昼はふつうに食べ夜は低炭水化物食の実践したことです。

プロテインを飲みながら筋トレして筋量は増えているので減ったのは主に脂肪だと推察されます。

筋トレ&踏み台昇降ダイエットの効果として

1)見た目の改善。脂肪が減り筋量が増えムキムキになりました。ヒップアップの効果もありましたが、これはお見せわけにいきません(笑)見たい人もいないでしょう。

 

2 )冷え性が改善。体温の生産は主に筋肉と肝臓で行われます。筋量が増えたことで40代から感じていた冷え性が嘘のように改善しました。パジャマの厚さが半分になりました。日中の下着も薄くしました。冬場は起毛のシーツを敷いて寝ていましたが、今冬は夏用のシーツのままです。

 

3)筋肉が衰えると生命エネルギー通貨と呼ばれるATP(アデノシン三リン酸)を生産するミトコンドリアの活性が落ちることが、最近の研究で明らかになりなってます。

ミトコンドリアの活性低下が老化の原因の一つに挙げられているので、筋量の維持、増加は老化防止に大切だと言われています。

 

4)「うつ」の予防、改善。うつの原因のひとつであると言われている慢性炎症。肥満は慢性炎症を引き起こし、それに対応して活動する免疫物質から放出されるサイトカインが脳の炎症を引き起こし「うつ」を発症させると言う研究もあります。

余分な脂肪を減らすことは心の健康を維持することでもあります。

 

たくさんのメリットがある体重管理と筋トレ。是非試してください!

 

※日本人の場合、小太りの方が(BMI 23〜24.9が1番死亡率が少ない。正常体重は18.5〜25)長生きだと言うデータもあるので行き過ぎた減量はしないほうが良いかもしれませんね。

ぺリュリュー沖縄戦記(読書感想)

 

本書は第二次世界大戦アメリ海兵隊の兵士として太平洋の島々で旧日本軍と戦ったユージン スレッジの体験をまとめたものである。

 

480ページにわたる大作であるが、特に興味深かったのは2点、最初はぺリュリュー島での戦いだ。この島は、珊瑚の堆積によってできた島なので、地面が硬くおびただしい数の遺体を埋める穴を掘ることができず、地表で腐敗したため、狭い島内には猛烈な腐敗臭で覆われた。そのためアメリカ兵は食事をとることができず、食料は豊富だったにもかかわらず、栄養失調になる兵士が続出した、とのくだりだ。あまりの凄惨さに絶句する。

 

次は沖縄。彼らが上陸したとき沖縄は雨季だった。地面はぬかるみ、戦死者は泥の中に埋まった。そこに日本軍の迫撃砲が着弾すると腐敗した遺体が四方に飛び散り、周囲の兵士に降り注いだ。これはもはや狂気でしかない。

 

このような凄惨な体験を重ねるにつれて、はじめは正義感に突き動かされ志願兵となった著者が(極めて裕福な家庭出身の著者は兵役を回避することもできた)次第に日本人に憎悪を抱き始め、捕虜を虐待するまでになる過程に震える。

戦場での過酷な体験をした著者は帰国後、無気力になり社会復帰まで時間を要する。

 

この本は「パシフィック」というタイトルでドラマ化されてAmazon  primeで見ることができる。

 

戦争というものの残酷さは地球規模の災厄であるとともに、個人の内面をも徹底的に破壊してゆくものである、と言うさまがよく描かれている秀作である。

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